コーテッドレンズ

 光がレンズを通ると,片面で光量の4%が,表裏二面で8%が反射されて失われる。後面で反射された光が前面で再び反射されて,フレヤーゴーストの原因となることもある。写真を撮ったときメガネが白く光るのも,この表面反射による。この反射を防ぐために,ガラスの屈折率の平方根を屈折率とする透明物質を,可視光線の波長の1/4の厚さにコーティングする。このコーティングをしたレンズをコーテッドレンズという。

 反射防止効果は理論的には1層につき1波長であり,それも直角な入射光線に対してである。主として緑を防止したものはコハク色に見えアンバーコーティングという。また,黄色を防止したものは青紫色に見えマゼンタコ―ティングという。どちらが好ましいかは,使用するガラスの性質と使用目的によって異なる。コーティング層を何重にもつけたものを,多層膜コーティングと呼ぶ。

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